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オリンピック・パラリンピック教育講演会と1学期終業式

オリンピック・パラリンピック教育講演会と1学期終業式の様子

 10月16日(月)に、全校生徒を対象としたオリンピック・パラリンピック教育講演会を行いました。
 本校の前身である都立大学附属高等学校の卒業生で法政大学スポーツ健康学部教授の三ッ谷洋子先生をお招きし、「私も卒業生です」という演題でお話を頂きました。
 都立大学附属高等学校在学当時のお話、まだ女性の社会進出が充分でなかった頃に大手新聞社に就職され、スポーツジャーナリストとしてモントリオールやモスクワでのオリンピックを取材された時のエピソード、独立してスポーツコーディネイトの会社を設立された時の思いなど、興味深いお話をして頂きました。







 講演会ののち、1学期終業式を行いました。終業式では、校歌斉唱、校長講話、生徒部主任・進路部主任からの講話がありました。

校長講話

 皆さんこんにちは。1学期の終業式を迎えました。今年は例年と違って、オリンピック・パラリンピック教育講演会に引き続いての実施となりました。話を聞く時間が長くなってしまいますが、頑張って聞きましょう。
 先週まで、ニュージーランドのワイヌイオマタ・ハイスクールの生徒が本校に来ていて、前期生も後期生も、いろいろな形で交流をしていました。今後も、お互いに学校を訪ねたり、メールやSNS等で情報交換したりすることができると思いますので、姉妹校交流に積極的に取り組んでいってほしいと思います。
 さて、日本から実際にニュージーランドまで行くとなると、飛行機で10時間ちょっとかかります。私も、この夏、ニュージーランドに行ったわけですが、その帰りのフライトで映画を3本見ることができました。今日は、その3本の映画(1本は比較的新しい映画、あとの2本はちょっと古い映画)に関連して、話をしたいと思います。
 最初に見たのが、今年の春に公開されたエマ・ワトソン主演の実写版『美女と野獣』です。見た目で人を判断する王子が醜い老婆を差別したため、魔女に恐ろしい野獣に変えられてしまうところから物語は幕を開けます。「人を見た目だけでは判断してはいけない」という教訓を投げかけているのは明らかですが、それ以上に映画から伝わってきたのが「自分らしさを貫くことが大切」ということでした。
 主人公のベルは、大の本好きですが、町の人からは変わり者扱いをされています。しかし、ベルは周囲に迎合することなく、自分の価値観を信じて生きる強さを持っていました。だからこそ、ベルは恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気付くことができたのだと思います。
 次に見たのが、ブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』です。この映画が公開されたのが1973年、私が高校生の時でした。彼が格闘の際に発する「アチョー」という独特の叫び声(怪鳥音)が、世界中で流行しました。
 ブルース・リーのすごいところは、たった一人でアメリカ社会を変えてしまったことです。1960~70年代、アメリカ社会では中国人をはじめ、東洋人の立場はとても低く、不平等な扱いを受けていました。そして、中国の人たちは、白人にカンフー(中国武術)を教えることを禁止していました。ところが、ブルース・リーは仲間の反対を押し切って、孤立しながらも白人にカンフーを教えることにしました。彼は、「カンフーの素晴らしさを白人の人たちに理解してもらえたならば、中国の素晴らしさも伝わり理解されるはずだ」と考えたのです。そのためには、「閉鎖的になるのではなく、こちらから心を開いていくことが大切だと」考えたのです。
 数年後、カンフーと中国の素晴らしさが認められようになり、それまで東洋人が主役をやることができなかったハリウッド映画で、ブルース・リーがはじめて主演することになった映画が『燃えよドラゴン』だったのです。そして、ブルース・リーは今でもどこの国の色にも染まらないヒーローとして、民族や宗教を超えて世界中の人に愛されています。
 最後に見たのが、『猿の惑星』という映画です。続編やリメーク版が数多く制作されていて、最新作の映画(『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が公開されたばかりですが、これは、1968年に公開されたオリジナル版です。チャールトン・へストン演じる宇宙飛行士が、宇宙船のトラブルである惑星に不時着しましたが、その星では猿が人間を支配しており、人間は知能が退化して言葉を話すことができなくなっていました。人間は、以前は高い知能をもっていましたが、危険な武器を生み出して自分たちでは制御できなくなり、人間の文明を自分たちで滅ぼしてしまったというのです。
 映画の中で猿が言っている次の言葉は、映画が制作された1968年当時の世界や人類への警鐘であると言っていいと思います。「人間は悪魔の手先、心を許すな。霊長類でありながら、人間は慰みや欲望のために殺す。その土地を奪うために同胞を殺す。人間を増やすなら、あらゆる土地を砂漠に変える。住みかの森へ追い返せ。彼らは死の使いである。」
 この映画が制作されたのは50年近く前です。しかし、現在も世界各地で紛争が続いています。50年間『猿の惑星』という映画がシリーズ化され何度も作られていることは、何か意味があるのかもしれません。先日、ノーベル平和賞が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に授与することが決まりましたが、ノーベル賞委員会は、「核兵器がもたらす人類への壊滅的な結末への注目を高め、条約を通じた核兵器廃絶の実現に画期的な努力をした」こと評価したと言っています。また、受賞決定を受けてグテレス国連事務総長も、「核兵器が再び使用されればすさまじい人道的、環境的結末を迎えると強調する市民社会の努力を認めるものだ」と述べています。
 『猿の惑星』のラストシーンは衝撃的です。映画史上最も衝撃的なラストと言っていいと思います。まだ見ていない人には決してラストをしゃべってはいけない映画、それが『猿の惑星』です。
 最後になりますが、終業式の日に皆さんにしてもらいたいことがあります。それは、毎回言っていることですが、1学期の振り返りです。通知表に書かれている成績や欠席・遅刻状況を見て、単に数字だけではなく、その背景にある、この6か月間、自分がどんな生活を送っていたのか、どんな取組をしていたのかを思い返してみてください。そして、2学期に向けて、これから自分が何をすべきか、ということを明確にしてください。
 私からの話は以上です。





 終業式終了後に、各種団体・個人の表彰を行いました。

 前期剣道部、後期男子硬式テニス部、後期陸上競技部、後期弓道部、前期女子バレーボール部、平成29年度 中学生の主張 東京都大会入賞者、化学グランプリ2017入賞者、全日本中学生水の作文コンクール入賞者

















 このうち、平成29年度 中学生の主張 東京都大会入賞者(知事賞:2年 柴田 葉さん、審査員特別賞:3年 趙 浩慶さん 2年 水島 結さん)については、下記のリンクもご覧ください。
 
東京都ホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/04/04.html
 
こころの東京革命ホームページ
http://www.kokoro-tokyo.jp/activity/rep_shuchou.html

 また、化学グランプリ2017入賞者の5年 石上 歳人君は、「夢化学-21」委員会および公益社団法人日本化学会主催の化学グランプリ2017筆記試験で全国順位上位5%以内に入る優秀な成績を収め、日本化学会関東支部奨励賞を受賞しました。

2017.10.16.
 
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