避難訓練と全校集会

避難訓練と全校集会

 8月31日(金)、避難訓練と全校集会を行いました。
 今回は地震を想定して模擬緊急地震速報を放送で流し、避難経路の安全が確認されたのち、全校生徒がグラウンドに避難しました。






 グラウンドに到着したクラスから整列して人員点呼を行い、全校生徒の安全が確認されたのち、目黒消防署八雲出張所長から防災講話を頂きました。


 避難訓練に続く全校集会は、熱中症予防のため、空調の効いた教室で着席し、放送によって講話を聴く形で行いました。



校長講話

 夏休みが始まる時の全体集会では、「本物を体験してください」「あれもこれもの夏休みにしてください」という話をしました。今年の夏休みはいかがだったでしょうか。海外に行った人、本をたくさん読んだ人、部活動をがんばった人、勉強をがんばった人、大会やコンクールで成果を上げた人、人には言えないけれども実はすごい経験をした人、生徒諸君一人一人が、それぞれ充実した夏を過ごしたことと思います。
 
 さて、私は先週、両親の郷里の島根県松江市に行ってきました。私は2、3歳の頃に両親の仕事の関係上、しばらく祖母の家に預けられていたことがあります。大勢の人で賑わう、とても華やかな町という記憶がありますが、何十年かぶりに行った松江は、お年寄りと観光客だけが行き交う静かな地方都市でした。「迷子になるから手を離すんじゃない」と祖母に言われながら、人ごみの中を歩いたかつての目抜き通りは、とても静かな商店街となっていました。
 インターネットで検索すると島根県の高齢化は全国で第3位となっていて、そのことを肌で経験しましたが、地方の高齢化が進んでいる状況は、おそらく島根県だけではないでしょう。日本社会の急激な高齢化は避けられないとしても、社会全体の活力を維持しながら、人々が毎日を幸せに暮らしていくためには、どのようなことに取り組んでいけばよいのか、あれこれとこの1週間考え続けています。
 また、今年の夏は、これまでにない異常に暑い夏でした。そして次々と台風が発生する夏でした。気象庁からは、地球温暖化の影響というコメントもありました。地球環境の悪化を食い止めるために、過去において国際的な様々な議論が行われ、1997年の京都議定書や2015年のパリ協定において、温室効果ガスの抑制について国際間の一定の合意がなされました。しかし、こうした世界の国々の努力を超えて、すでに温暖化は取り返しのつかないところまで進んでしまったのかもしれない、そんなことが頭をよぎります。
 
 日本ではお年寄りが増え、働く人の数はどんどん減っていく。一方で気象が変わり、自然災害が発生する頻度が高くなっていく。AIやネットワークの急激な発達と相まって、私たちの生活が大きく変わっていく不安や恐れを、社会全体で強く感じるようになってきています。そうした不安や恐れを打破し、私たちがより幸せに暮らしていくことができる社会をつくるためには、既存の枠組みを超えたアイディアや発想、行動や実践が必要でしょう。そのための知恵や知識を獲得し、考えを深めていくことが、今の時代に求められる「真理の探究」ではないか。そして、人文科学、社会科学、自然科学の各分野で新たな発見をし、あるいは革新を目指していくことこそが「真理の探究」を校訓する本校生徒の使命ではないのか、そんなことを考える夏でもありました。
 
 これからは、思いも寄らないことが、突然起きる時代となっていくように思います。それは歴史に残るような出来事であったり、心が痛くなるような事件や事故であったり、大きな災害であったり、世界全体が関係するような社会的な現象であったり、いろんな形で私たちの前に出現するでしょう。しかし、どんなに思いも寄らないことが起こっても、私たちはそれを受け止めて乗り切っていかなければなりません。桜修館の生徒諸君にはその力をぜひ身に付けて欲しい。そのために真理を探究し、発見、革新、向上、深化を追求して、行動と実践で示すことができる人、人と協力して社会貢献ができる人として成長していってもらいたい。そんなことを今日の全体集会でお願いしたいと考えました。
 
 今日から通常の学校生活が始まり、来週には記念祭、月末には考査も控えています。毎日が前向きで、皆さんの成長となるような学校生活を送りましょう。以上で校長先生の話を終わります。

2018.8.31.
 
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