避難訓練と1月全校集会

避難訓練と1月全校集会

 年明け最初の授業日である1月8日(火)、全校集会に先立ち、避難訓練を行いました。今回は災害発生時に教員が教室にいない場合を想定し、放送による模擬緊急地震速報と避難経路の安全確認後、クラスごとに学級委員の指示のもと生徒のみでグラウンドへの避難を行いました。6年生を除く全校生徒が速やかに避難し、人員点呼と副校長講話ののち、体育館に移動しました。





 体育館への移動後、全校集会を行いました。

校長講話「二項対立思考からの脱却」

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 今年最初の話は、「二項対立の考え方からの脱却」という内容です。ちょっと理屈っぽくなるかもしれません。
 まもなく大学入試センター試験です。6年生の生徒諸君が受験しますので、今日ここにはいませんがみんなガンバレと言いたいと思います。さて、この大学入試センター試験は4年生が受験する時から、大きく内容が変わると言われています。昨年と一昨年に、新しい内容の大学入試センター試験の試行テストが行われました。実は私は桜修館の各教科、科目の先生方に、試行テストではどんな問題が出題されたのか、どんな内容の変更があったのか分析して教えてください、とお願いしています。さすが桜修館の先生方は、試行テストの問題の傾向や内容をしっかりと分析していらっしゃっていて、変更内容のうち、授業の中に取り入れていくことは何か、これまで通りに授業を進めていくことは何か、といったことを私に説明してくださいました。大学入試がどのように変わっていくか、把握しながらこれからも授業してくださることが分かりました。
 生徒の皆さんも、大学入試センター試験の試行テストがどんな内容の問題か、ホームページに出ていますので、ぜひやってみてください。
 さて、私は国語の教員ですが、論理的文章からどうやって問題をつくるかというと、これはと思う論文を読み、その中から、二つの対立するものの見方が提示されていて、対立する考え方から結論を導き出している部分を切り取り、問題文とすることが多いです。切り取った文の中に比喩があれば理想的な問題文となります。なかなか都合のいい部分はないため、長い論文の中で問題として切り取れるところは、一ヶ所か二ヶ所しかありません。しかし、二つの考え方を対立させて、自分の考えを導く方法は論理的文章ではよく行われ、それを二項対立などと呼ぶことがあります。
 したがって、国語の問題を解く時は、対立している考えを読み取り、そこから導き出される筆者の考えを対比させながら理解することが大切です。また、自分が論文を書くときもテーマに沿って二項を対立させながら論を進めるのも有効な方法です。
 しかし、現実の社会では二項対立のように単純にものは進んではいないことは、私たちは知らなければなりません。社会で問題となっていることは必ずいろんなことが複雑に絡み合い、簡単に解決できない状況であることが普通です。
 けれども、世の中の人々は自分たちが直面している問題が、自分の理解を超えて複雑であることを嫌い、理解しやすい二項対立のような単純な図式化されていることを好みます。そのため、情報の送り手が、複雑な社会事象を自分の都合のよいように、二項対立に図式化をして世の中に提示する傾向がますます強くなっているように思います。また、二項対立の図式をつくるためか、情報にフェイクが入っていることもあるようになっているようです。昨日の新聞には「嘘つきは戦争の始まり」という意見広告も出ていました。
 今年もいろんな難しい問題が起こることでしょう。現在起こっていてきわめて解決が困難な問題もたくさん存在しています。こうした解決が困難な問題こそ、複雑な背景をほぐしながら少しずつ解決していかなければなりません。複雑な背景を単純化し、二項対立で提示している情報提供があったら、物事の本質は何なのかよく見極めていく必要があることをお伝えしたいと思います。
 ややこしくお話しましたが、こうした解決が困難な社会事象の複雑な背景を理解できる力は、教養をどれだけ身につけているかということであり、また、本校の校訓である「真理の探究」に関わるところだと思います。
 今日のお話は以上です。本年が良い年になるように頑張りましょう。





 校長講話ののち、各種団体・個人の表彰を行いました。
 前期吹奏楽部、日本文化部かるた班、前期剣道部、後期吹奏楽部、日本管弦打楽器ソロ・コンテスト受賞者

















2019.1.8.
 
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